外側上顆炎(テニス肘)
外側上顆炎はテニスのバックハンドで打ち返す動作で痛めやすいことから通称テニス肘といいます。
上記写真の丸印の部分には手首を返す筋肉がついています。
総指伸筋・短橈側手根伸筋・長橈側手根伸筋この3つの筋肉が外側上顆という肘の外側ある隆起部分についています。
手を酷使する作業時にこの部分が繰り返し引っ張られることで炎症をおこしズキズキと痛みが発生してきます。スポーツではテニスやバトミントンなどラケットをバックハンドで使う際に負担がおおきくかかります。
私生活や仕事の動きとしては物をつかんで手首を動かす作業で負担がかかりとくに手を伸ばして物をつかむような作業では顕著に負担がかかります。
スーパーのレジ・フライパンを片手で持つ・魚をつかんで選別する作業・雑巾絞りなどいろんなところで発生する可能性があります。
特徴としては、一度の大きな力で痛めることは少なく繰り返しの作業を繰り返す事で徐々に痛みが発生してきます。
その為痛みが強くなるころには傷口が深いものになってしまい治るのに時間がかかりやすくなってしまう傾向があります。
また、毎日の作業の中で行われている動作なので負担を減らすことが困難な環境がある方が多い怪我です。
肘に負担のかからない姿勢をしっかりと覚える!!
当院の治療で痛みは落ち着かせることは可能です。(ハイボルト療法)
しかし、前にも記述していますが生活の中で繰り返し行う動作が原因なためその作業時の負担を減らすことが一つの大きなポイントになってきます。
患者さんの動作や生活習慣に合わせて的確なアドバイスと改善をサポートすることで一日の負担が減り完治に一歩一歩近づいてきます。
検査法
Thomsenテスト 肘を伸展位の状態で手首を掌屈位から検者は抵抗を加えて患者さんに背屈をさせる
Chairテスト 肘を伸展位の状態で椅子をつかんで持ち上げてもらう。
中指伸展テスト 肘伸展位で検者は中指を上から押さえて患者さんに中指を伸展させる
以上のテストで肘の外側に痛みが出るようであれば外側上顆炎の可能性があります!
違和感や軽い痛みの状態の時になるべく早めに受診ください!
傷の状態を深くしてしまうと治りが本当に悪くなりやすい怪我です!ご相談ください!
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